アトリエ日記 ~女性建築士のつぶやき~

建築、住まい、日々の暮らしのことをつぶやいていきます

100%自然素材の外・内装材「シラス壁」

先日、内壁材・外壁材として人気の高い「シラス壁」の商品説明会に行ってきました。

シラス壁は左官材で、原材料は、九州桜島の「火山灰」です。

 

下の写真は会場の様子です。

 

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火山灰は一粒一粒が非常に細かいうえに多孔質で、主成分が除湿剤の原材料となる珪酸(ケイサン)のため、調湿機能がとても優れています。

 

ニオイや化学物質を吸着する「アルミナ」という成分も含んでいます。だからシラス壁を塗った部屋では、部屋の中にいて「空気がキレイ」と感じると思いますよ。

 

シラス壁には室内の壁や天井に塗る「内装材」と、外壁に塗る「外装材」があります。どちらも左官工事で、職人さんの手で塗られるため、とてもいい表情を持ちます。「味がある」仕上がりになるといったら、わかりやすいでしょうか。

 

下の写真は説明会の会場で職人さんが実演して塗ったものです。左官ですので、いろいろなパターンができることや、職人さんによって模様にも個性が出るということを、説明していただきました。

 

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以前、内装と外装で使用したことがありますが、とてもいい感じでした。

 

外壁は、その当時は「50年間メンテナンスフリー」を謳っていて、築10年になるお施主様も、「汚れたな」と思った時に水を掛けるだけで汚れが取れるのよ、とおっしゃっていました。

 

一般的な吹き付け材にした場合、10年毎に100万円近く(一般的な個人住宅の場合)もかけて塗り直しが必要なことを考えると、初期費用が少し高くても、長い目で見てお得だという考え方もできますね。

 

左官ならではの温かみと、個性と、そして高級感が魅力の「シラス壁」。計画中の案件がGOになって、近いうちにこれが使えるといいな~と思っています。