アトリエ日記 ~女性建築士のつぶやき~

建築、住まい、日々の暮らしのことをつぶやいていきます

気候が良くなったら騒音対策を

窓を開け放しにするとよい風が入ってくる季節になりました。

窓を開けていると、風だけでなくさまざまな音も飛び込んできます。例えば外を走る車の音や、ご近所から聞こえる人の話し声やペットの鳴き声など。

ご近所からそのような音が聞こえてくるということは、自分の家から出る音も周囲に聞こえているかもしれません。それが、あまり大きな音だとご近所に迷惑を掛けるかもしれないので、日ごろから自分でできる騒音対策を取っておくといいですね。

 

今回、工事はせずに、各家庭で自分でできる騒音対策を公明新聞(公称80万部の全国紙)に寄稿し、5/14に掲載されました。

 

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事前に大型ホームセンターに取材に行きましたが、隙間テープや防音カーテン、これからの季節にぴったりなイ草のラグなど、さまざまな騒音対策グッズが売られていました。

 

■防音カーテン

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■防音性のあるイ草ラグ

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特に多くの人が集まって暮らすマンションや、隣住戸との距離が近い住宅街などでは音には気をつけたいものです。

例え風鈴のような良い音色でも、一定以上の大きな音になると「騒音」と捉えられることも。ご近所関係を良好に保つためにも、日ごろからできるだけ対策を取っておきましょう。

 

そしてもし迷惑を掛けているなと思ったら「いつもすみません」という気持ちを伝えましょう。そういう心がけこそ、実は一番大切なことではないでしょうか。

 

 

 

 

増えるといいな、木造の学校

「学校」と言えば木造校舎だったのは遠い昔で、今ではコンクリート造の校舎がほとんどです。でも最近ではまた木造でつくることが推奨されています。

 

木のぬくもりを感じられる建物っていいですよね。学校だけに限らず、今日本では「公共建築物を木造でつくろう」という流れができています。森林の多い日本で資源を有効活用するためにですが、建物を利用する側にとっても、木をたくさん使った建物は落ち着きますよね。

 

でも、木造で大きな建物を建てるのは至難のワザでした。防火・耐火性の問題や構造計算が複雑で大変なこと、確認申請にも多大な労力が必要だからです。

 

そこで今回、より簡単に学校の計画・設計ができるようにJIS規格の全面的な見直しが行われたということで、昨日設計者向けのセミナーを受講してきました。

 

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建物をある程度規格化することで、以下のようなさまざまなメリットが生まれるということでした。

①開放的で自由度の高いプランができる。

②構造設計業務が省力化できるので、木造のできる構造設計者が不在の地域でも安全で合理的な木造校舎の設計ができる。

③中大規模木造の建築確認手続きの困難さが解消できる

 

この手法は学校だけではなく、他の建築物でも使えるそうです。これからは、大規模な建築物でも木でつくられることが増えるでしょう。

 

私もぜひトライしてみたいので、なにか計画があるかたは、ぜひ「住まいのアトリエ 井上一級建築士事務所」までお問い合わせくださいませ。

 

 

木造の大規模建築物と言えば、この日セミナー会場になった新木場の木材会館も木をふんだんに使った建物です。平成21年に竣工した時にも見学に来ましたが、月日が経っていい感じになっていました。

 

■外観

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■エントランス

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■セミナー会場となった7階大ホール

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■大ホール横のウッドデッキ

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■女子トイレの手洗い

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■1階ホールのオブジェ

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 外壁、軒天、内装にふんだんに木が使われています。

こちらの建物は随時見学も可能ということです。

 

東京木材問屋協同組合 木材会館