アトリエ日記 ~女性建築士のつぶやきです

建築、住まい、日々の暮らしのことをつぶやいていきます

スマホでピッ!とお買い物。中国の電子マネーを体験

2018年のお正月、上海へ行ってきました。

上海に行くにあたり、現地で使うお金はどうしたらよいか?という話になりました。

 

一般的に、外国に行く場合、日本円(現金)を持っていき、現地に到着してから空港や銀行で現地通貨に両替するパターンが多いのではないかと思います。もちろん、クレジットカードを使う場合もありますが、小さなお店などで使えないことも想定し、少しくらいは両替しますよね。

 

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中国の通貨「元」。100元=約1800円(2018年1月現在)

しかし、中国の場合はちょっと違うようなのです。今回、私たちの旅のガイドを担当してくれた、上海生まれ、上海育ちのA氏(30代男性、既婚、子持ち)によると、現在、上海ではほとんど現金のやり取りはせず、電子マネーで決済しているとのこと。

 

つまり、スマホでピッ!とするだけで、ありとあらゆる支払いを済ませてしまうことが可能なため、普段は現金を持ち歩かないというのです。

 

日用品の買い物はもちろん、光熱費の支払い、銀行のローン、飛行機や列車の予約や支払い、お年玉や結婚のお祝いなども、全て、電子マネーで決済。なんと、街中の物乞いへの寄進も電子マネーでするらしいです。

 

そういう社会になってきているため、旅行者が現金で買い物をすると嫌がられたり、おつりがないお店もあるというのです。それは困りますよね。

 

こんなこともあろうかと、私の同行者の一人はあらかじめ、日本国内で「WeChatPay(ウィチャットペイ)」を開設して来ていました。

 

「WeChatPay(ウィチャットペイ)、微信支付」は「Alipay(アリペイ)、支付宝」とともに中国でよく使われるスマホベースの2大決済手段の一つです。

 

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↑ こちらがWeChatPay(ウィチャットペイ)のスマホの画面です。

これを使い実際に決済をしてみたところ、ほとんどのところで可能でした。

 

一部電子決済できなかったところは、

・田子坊(たごぼう=雑貨店などがひしめくショッピングエリア)のお饅頭屋さん

・豫園(よえん=商業施設の集まるショッピングエリア)のお土産屋さん

・タクシーの支払い(の一部)

・地下鉄の切符の購入    でした。

 

地下鉄の切符の購入については、現在は現金のみですが、すでに電子マネー決済用の販売機がスタンバイされていたので、もう少ししたら電子マネーで購入できるようになるでしょう。

 

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↑ こちらが地下鉄の券売機です。現金で購入中。

 

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↑ こちらが地下鉄の切符。切符は降りる時に回収されます。

 

現金での買い物もしましたが、滞在中拒否されるなど困ることはありませんでした。それはたぶん、観光客が良く行くところでは、まだ現金でのやり取りが残っているからだと思います。お土産屋さんで一か所、おつりの小銭がなかったところがありましたが、その分はおまけしてくれました。

 

では「現金でお買い物をしていればいいじゃないか」というとそうでもなく、中国ではおつりの中に偽札や破れて使い物にならない紙幣を混ぜたり、小銭のおつりを出してくれない等のトラブルがあるそうです。そう考えると、旅行者にとっても、小銭まできっちり決済できる電子マネーはそれらの心配もなくなり、便利である、と言えると思います。

 

中国では、この電子マネー決済により国民の「信用度」を点数化する動きがあるそうで、きちんと支払いをしている人の「信用度」は高得点となり、優先的に予約できたり結婚や就職でも有利になるなど、さまざまな特典を得られるそうです。反対に支払いを滞ったりすると、ブラックリストに載ってしまい、ホテルや飛行機の予約も取れなくなるそうです。中国では、そのようにして「信用度」を管理される社会が構築されつつある、とのことです。

 

中国でのキャッシュレス社会やスマホ依存は日本よりずっと進んでいることを体感しました。日本でもいずれ中国のようにスマホで何でも決済するようになるかもしれないし、知らないうちにデータを取られて格付けされる社会になるかもしれませんね。もしそうなったときに、それが私たちの暮らしにどのような影響を与えるのか今は想像できませんが、まずは中国がどのように変わるのかを見ていきたいと思います。

 

参考サイト

「信用」が中国人を変える スマホ時代の中国版信用情報システムの「凄み」

日本国内でWeChetPayを開設してお金をチャージする方法