自然と一体になった竹構造のオープンカフェ in ベトナム
この夏、ベトナム人建築家 ヴォ・チョン・ギア氏の建物を見てきました。そのうちの一つをご紹介します。
ヴォ・チョン・ギア氏は日本で10年ほど勉強してからベトナムに戻り、竹構造の作品を発表しています。21世紀を代表する若手建築家と言われているそうですよ。
■ Wind and Water Cafe
(ウインド・アンド・ウォーター・カフェ)
ホーチミンの中心ドンコイ通りからタクシーで40分~1時間くらい、ホーチミン郊外の新興住宅街の中にあります。
↑ 長いアプローチを通ってたどり着くお店の入口です。建物は円形をしており、カフェの外側と内側に池があります。大きな樹木が周囲にたくさん植えられています。
屋根は風を呼び込むV型になっており、この池を通ってくる風が気化熱により冷やされ、オープンカフェでも暑くない、というコンセプトのようです。
でも…実際は暑かった。大きな扇風機があちこち置かれ、ぶんぶん回されていました。屋根と柱はアーチをえがく竹構造になっています。
真ん中の池にはいくつかステージが浮かんでいて、そこでもお茶を楽しめます。
訪れたときには池の中で若い男女が仲良くお茶をしていました。池に映りこんだ周囲の木々がとても素敵です。すごく気持ちよさそうです。
↓ こちらは道路からカフェまでのアプローチ。
入口にガードマンが立っていて、あっちだよと教えてくれました。長いアプローチなので、教えてもらわないとちょっと躊躇するかもしれません。
ちなみにカフェではこのようなお食事もできます ↓
私たちはタクシーに乗ってわざわざ行きましたが、普段はご近所の人が気軽に立ち寄るカフェ、という感じでした。
こちらはヴォ・チョン・ギア氏初期の作品ということで、これが発展してホイアンのホテル ナマンリトリートに昇華されていくのだなと思いました。
竹を使った建物と言えば、バリ島のバンブー建築も注目されていますよね。
竹のしなやかさを活かして自由自在に曲線を描いたり、面白い形にできたりと、注目の建築資材なのかもしれません。
■ヴォ・チョン・ギア アーキテクツ